さよならヨールプッキ 雑感
相馬圭祐くんが主演ときいて、前楽に観劇してきた。
圭ちゃん演じる兄のカインと弟のアベルは、街に現れたサンタクロース達の秘密を知って、オンカロという深い孔に堕とされてしまう。そこに住まう棄てられた住人たちとの交流からもたらされる悲劇が描かれていた。
とても恐ろしく、とても悲しく、でも、とても逞しい話だった。
ヨールプッキとは?
フィンランドでのサンタクロースの呼び名の事で、良い子にはプレゼントを悪い子には罰を与える存在と脚本の奥村さんがパンフで教えてくれている。
じゃあサンタクロースに追われ堕とされたカインとアベルは、罰を与えられたのだろうか?
スゴく重たい主題がコミカルに描かれていて、最後はカインがすべてを背負い飲み込んでいく。見ていて震えたし、泣きたくなった。
圭ちゃんの演技はいつも通り、あ、いつも以上に優しくて。弟とふたりで手を取り合っていく姿が、ホントの子供に見えたほど。兄としての葛藤や疎ましい弟だけど大切で、そんなところがヒシヒシ伝ってくるのがスゴくよかった。
共演の方々との馴染みもよく、よいお仕事場に恵まれたんだなって。
最後、チェジンさんたちの後ろで控えめに踊る姿が圭ちゃんぽくてウキウキ見てしまった。
次のオシゴトのお知らせ待ち遠しい。